2010-09-13 | 1284366130
慢性萎縮性胃炎は完治しますか? (質問者:NHさん)
6年ほど前に内視鏡検査を受け、びらんやポリープがある事がわかり、慢性萎縮性胃炎と診断されました。ピロリ菌検査も受けましたが、陰性でした。その後、毎年内視鏡検査を受け、いくらかの大きなポリープは検査時に一緒に摘出しています。処方されているザンタックの70、または150を服用しながら、食べ物、生活にも気をつけていますが、いっこうに良くならなく、3年前から胃の出口付近に腸上皮下生ができています。今年の検査でも良くなってきている傾向はなく、悪性の物ではありませんでしたが、今までと違った種類のポリープも認められました。もしも悪性(癌)の物がみつかっても初期の状態なので、大丈夫ですよ。というお話だったのですが、私としては、悪性のものができる前になんとか治したいと思っています。
胃炎はなかなか治りにくいと思っていますが、完治された方もいらっしゃいますし、私自身、今までは胃の問題(調子が悪いなど)をもった事は一度もなかったぐらい胃は丈夫でした。どのようにしたら少しでもいい方向へ向かう事ができるでしょうか?ご助言くだされば幸いです。
非常にあいまいな表現になってしまうことをお許し頂き、ご回答いたします。
胃粘膜は非常に新陳代謝が活発なので、短期間で病態が変化します。粘膜が剥がれては再生されるとお考え下さい。ですから、数ヶ月前の検査ではよい状態であったものが、数ヶ月で悪化し、真っ赤な粘膜になってしまうこともありますし、胃潰瘍なども大きなストレスのあと数日でなってしまうことも有ります。
萎縮した粘膜も、改善したり悪化したりしていると考えられます。ただ、そのサイクルも悪い状態が長く、よい状態が短い人も居れば、その逆もおられるわけです。
以下、個別事例なので、実際の検査に当たった先生にご相談していただくしかないのですが、もし自覚症状として特に問題がないのであれば、薬は一旦控えてみてはいかがか・・・と思います。そして、食生活や睡眠、ストレスの管理などされた上で検査を受けられてはいかがでしょうか?そして、一年に一回の検査で“萎縮性胃炎”と続けて指摘されたとしても、“たまたま状態の悪いときに検査が当たった”と考えていただければよいと思います。
最後に、“ピロリ菌の検査も受けました”とのことですが、どのような検査を受けられたのでしょうか?内視鏡検査中に、粘膜の一部を採取してピロリ菌の有無を確認する検査(病理検査や迅速ウレアーゼなど)では、萎縮の強い粘膜からの採取では偽陰性になることがあると言われております。もう一度、尿素呼気テストという検査で本当にピロリ菌がいないのか確認していただくことをお勧めします。
ただし、健康保険では“胃潰瘍”がないと、ピロリ菌の有無をチェックすることはできないようになっております(関係各署の指導)。その辺もご担当の先生によくご相談されることをお勧めします。
2008-10-04 | 1223092052
高濃度ビタミンC点滴治療って本当に癌に効くのですか? (質問者:やっちゃんさん)
昨年,甲状腺癌と診断され既に昨年の4月に癌の元である甲状腺を全摘出しましたが,既に脊椎・頚椎・肺等に癌の転移が認められています。
現在,群馬ガンセンタ−で放射線治療(ヨード)を行っていますが,友人からビタミンC点滴治療のことを聞き,驚きと疑いが交差しています。
主治医であります群馬がんセンターの先生にもまだ確認と相談を取っていませんが,雑誌「わかさ」を拝見しビタミンC点滴に大変興味をもちました。
こんな現在の状況ですがこんな私でもビタミンC点滴をやる効果があるのでしょうか。
また,もし可能であれば,どの位の回数を行い,おおよその費用はいくらぐらいになるのでしょうか。
甲状腺がんの治療をされておられるとのこと・・・がんばってください。
ご質問についてお答えいたします。
効果については、どんな治療であっても、すべての癌に、すべての人に効果があるというものはない・・・ことはご理解ください。
?治療のスケジュールですが、初めはなるべく連日で、15g、25g、50gのビタミンCを点滴していきます。
50g点滴したところでビタミンCの血中濃度を採血でチェックし、目標の血中濃度に達していなければ、
?75g、100gと増量していきます。
費用については
1)コンサル料 5,000円
2)?の点滴一回 20,000円
3)?の点滴一回 25,000円
となります。
目標の血中濃度に達した場合、週2〜3回点滴の継続となります。
以上、簡単ですが高濃度ビタミンC点滴療法の標準的な治療スケジュールです。
詳細はご来院いただき、その患者様個人の特性に合わせてアレンジしていくことになります。