2012-04-23 | 1335144378
あれから1年 (質問者:ちーちゃん02さん)
食道炎と言われ、パリエットやオメプラールを処方されて1年くらいが経過しました。
途中で少し痛みが減ってきて内視鏡でも治ったと言われたのですがもたれる感じが取れずにずっと通い、ストレスやら食事にきをつけなさいと・・曖昧な診断のもと、消化剤や、自律神経の薬もプラスされて飲んでいました。
また、そこから半年くらいいろんな薬プラスオメプラールを飲み続け・・結局さきほど別の綜合病院で内視鏡をしてもらい、結果また食道炎が悪化しているということ。
自分でも画面を見て確認。
オメプラールを飲み続けて食事に気をつけていたのですが悪化してしまい・・今度の先生は薬も少しずつ減らしていく方向で、また傷になってる食道の壁を保護する薬をくれました。
なんだか繰り返しているようでなかなか良くなりません。
どっちにしろ食事の取り方を気をつける以外にないのでしょうか?
一回治りかけたのに薬も飲んでいたのにまた悪化するのにはなにか食事に問題があるのでしょうか?
お酒は1年ほど飲んでいませんし、食べてすぐに寝ることもしていません。
ご飯の量も少なめです。
結婚したので子供が欲しいのですがそれは今NGだと言われて・・不安です。
年齢もあるのであせってます。
食事制限するならどんなものをどのくらい食べていれば治るのでしょうか?
また、調子が少しでも良くなってきてもお酒はもう飲まないほうがいのでしょうか?
ひとりの先生は1合くらいなら・・と言っていました。
薬もきっちりのんで自分的に食事も気をつけて・・再発と・・・悩んでいます。アドバイスをください。
食道炎がなかなか完治せずお困りの様ですね。
食道炎が治らない1番の原因は胃酸分泌抑制が不十分であることとされています。
オメプラールやパリエットなどはPPIと呼ばれる薬ですが、PPIの通常量で効果が不十分な時の工夫として
1.PPIを食前、空腹時に内服する(吸収量が上がります)。
2.PPIの1日2回内服
3.PPIの増量
4.寝る前のH2-blocker(プロテカジン、ガスターなど)の併用
があります。
2−4は保険診療では縛りがありますから担当の先生に工夫してもらう必要がありま
す。
また、今内服中のオメプラール代謝遺伝子の関係では日本人では10数パーセントの人で効果が弱くなってしまうことがあります。
オメプラールのその点を改良した’ネキシウム’が昨年発売されており変更する方法もあります。
パリエットではそのような差は出ません。
胃酸分泌抑制以外の点では胃内の貯留胃酸や食物を小腸へ排出させる消化管運動改善薬(ガスモチンがいいと思います)
や食道表面を保護する薬(マーロックス、アルロイドG)などがあります。
また漢方薬で半夏瀉心湯(ハンゲシャシントウ)や六君子湯(リックンシトウ)を使
うこともあります。
逆流性食道炎は現在急増中の疾患で、薬物治療中止による再発は90%以上と言われています。
なかなか直りにくい病気で、この病気で悩んでいる人はたくさんいます。
私自身もパリエットを4年以上飲んでいます。
根気よく治療を続けてください。
2011-07-25 | 1311561519
逆流性食道炎 (質問者:ちーちゃんさん)
今年初めに人間ドックで少し胃が荒れていると言われたのですがその時に自分的には症状もなく放置。
4月くらいになり毎日胃痛があったので再度病院へ行くと胃ではなく食道だと。
そこではじめて逆流性食道炎と判断され、薬をもらいました。
最初1ヵ月くらいのんでも変化なく、薬をパリエットやガスロン、プロマックに変えてもらったら少しよくなったのですが、また1ヵ月くらいで症状が悪化。
先週から病院を変えて今はマーロックスとチアトン、オメプラールを飲んでますがあまりかわらず。痛くなって5ヵ月ちかく薬を飲んでますが食後の熱くジリジリとする痛みや空腹時の痛み、もたれが改善しません。
食事を腹5分程度の優しいものを食べ続けています。体重がどんどん減っております。
生理も普段は順調なのに今回は遅れています。
どのくらい薬を飲み続けていれば治ってくるのでしょうか?年齢的にも来年くらいには子供も考えているのですが・・・。
食後も空腹時も痛むので食事は3回がいいのか5回くらいに分けてちょっとずつがいいのか・・わかりません。痛みにも悩まされますが、いつまでこの状態なのか・・と思う不安な気持ちが大きく辛いです。
病院では一度なると一生治らないみたいな事も言われてますが、それは開いた食道が閉じないという事で、炎症や痛みがおさまれば元の食事に戻れるのでしょうか?もちろん暴飲暴食は気をつけますが、普通に1人前をよくかんで食べれば問題ない状態にもどることはできるのでしょうか?
また、ネットで見ていると「食道がん」の文字が出てきて不安になります。
薬を飲んで直していけば大丈夫なのでしょうか?ろいろ質問してすみません。
病院にいってもその場でなかなか詳しく聞けず、このサイトを頼ってしまいました。
よろしくお願いいたします。
ちーちゃん、ご相談ありがとうございます。
大変お悩みの様ですね。
はじめにほとんどの逆流性食道炎はPPI(パリエットやオメプラール、タケプロン)で症状の改善が見られます。
逆流性食道炎と診断されたときその程度はどうだったのでしょうか。
一般には食道炎はシドニー分類という方法で程度が分類されます。
内視鏡的に異常を認めないグレードNからグレードA、B、C、D
とありCやDではかなりの傷があります。また、内服治療で内視鏡所見は改善したのでしょうか。
一般にPPIで良くならない食道炎をPPI抵抗性胃食道逆流症(GERD)といいます。
その原因の多くは胃酸分泌抑制が十分でないことです。
このような場合PPIの量を2倍にして朝と夜に飲むことが勧められています。
たとえばパリエットなら10mgを2回、重症では20mgを2回まで内服できます。
ただしこの場合内視鏡で難治性であることが確認されなければなりません。また、重症GERDは夜作られるといいます。
つまり、横になって寝ているときに胃酸が食道に上がってきて
長時間食道内にとどまっているために起こるとされています。
夜間の胃酸分泌を抑えるために夜にガスターのようなH2-ブロッカーを加える方法もあります。
胃酸は胃の中に食べ物があると分泌が増えるため、夕食を早くして、消化の悪いキノコやこんにゃく、肉類を少なくしたり、胃酸分泌を多くする酸味のあるものや辛いものを控えることも大切です。
また、胃内から食物を早く小腸へ排泄させるためにガナトンなどの消化管運動賦活剤や食道粘膜を保護し胃酸を中和するマーロックスやアルロイドGを寝る前に飲む方法もあります。
毛布をたたんで上半身を高くして寝るという方法も意外に有効です。
薬剤や生活習慣を改善しても逆流所見が改善しない場合には逆流防止手術を腹腔鏡で行う場合もあります。
数年前までは内視鏡下食道粘膜下に注射する方法や、クリップのようなもので締めて食道の出口を細くする方法がありましたが現在効果が十分でなく行われなくなっています。
また、頻度は少ないものの逆流症状がが胃酸で無いこともあります。
最近、食道pH・多チャンネルインピーダンス測定という検査が可能になり(入院が必要ですが)逆流が何かを検査することが出来るようになりました。
そのような場合逆流するもの(空気や腸液など)によって治療法が異なります。
余談になるかのしれませんが逆流症状を示す他の疾患に機能性胃腸症というものがあります。
現在、内視鏡を受ける患者さんでは最も多い疾患とされています。その中に食道型もあります。
内服治療で粘膜所見が改善していても症状が取れない場合は考慮する必要があると思います。
2011-05-07 | 1304723623
粉瘤 手術 (質問者:イチさん)
昨日皮膚科で診てもらったのですが、おしりと股間の間にできたシコリのようなできものが粉瘤との診断結果でした。
抗生物質と塗り薬を処方され、粉瘤が小さくならなかったら手術をして取る方法もありますといわれました。
手で押しつぶすと粥状のものが出て、かなり臭いし、下着も軽く匂うので、手術をして取りたいのですが、その皮膚科の紹介状がなくても手術は可能ですか?
抗生物質も五日分出たので、丁度七日の土曜日にそちらに伺いたいと思っております。
出来ればすぐにでも手術をして取りたいのですが、その日に手術をしていただけることは可能ですか?
よろしくお願いいたします。
お問い合わせありがとうございます。
粉瘤の手術は紹介状がなくても可能です。
粉瘤は袋状になった皮膚状の組織の中に垢がたまったものです。手術ではその袋ごと摘出する事になりますが
既に粥状のものが出ているとなると感染を起こしているのでしょうか。感染による炎症が強く赤く腫れ上がっている場合は皮膚の表面を
切開して中の膿を出す処置を優先することがあります。手術は原則予約制で昼の診察開始前になります。緊急の切開の処置はその場で行います。排膿があるようでしたら早めに受診して頂くのがいいと思います。
2010-02-26 | 1267144537
胃カメラ (質問者:よっしさん)
たびたび、飲んだりすると胃が痛くなってました。1か月くらいまえから飲まなくても普段から胃がシクシク痛みたまにおなかを下したりしてます。
1週間くらいまえにお酒を普通に飲んでたら胃がシクシク痛み出しました。今までで一番痛いくらいです。一度だけ胃カメラをしたことありますが、かなり抵抗感があります。この症状は検査したほうがいいでしょうか。
胃カメラは7年くらい前より楽になりましたか・あと費用はどのくらいかかりますか。
よっしさんご質問ありがとうございます。
アルコールはピロリー菌や消炎鎮痛剤と同様に胃の粘膜を傷める原因になります。
まずはアルコールをしばらく控えることが一番大切だと思います。内臓の障害とくに胃や腸は粘膜の障害の程度とご本人が感じる痛みの程度が比例しません。症状が1週間続いているのであれば胃の検査をお勧めします。
当院では経鼻内視鏡をお勧めしています。経鼻であれば舌の奥をおさえることがないのでゲェーとなる嘔吐反射がありませからモニターを見ながら検査を受けていただいています。
費用は薬がなければ診察料を含めて4400円くらいです。潰瘍があってピロリーの有無を調べると6000円くらいになります。
2008-12-18 | 1229561354
風邪の症状が最近変なのです。 (質問者:ヴォメックスさん)
最近、体調を崩すと、鼻水も出なければ喉も痛くない、熱も38度程度までで、足の付け根を冷やして市販の解熱剤をのめば1日2日で下がってしまう。ただ極端に食欲がなく、スポーツドリンクが精一杯、下痢の事もそうでない事もあります。
家系にガン患者が多かった事もあり、ココ1年程、体調を崩すといつもこのパターンで、以前になかった症状なのが、気になっています。
体調が戻ってもしばらくは1度に沢山食べれず(と言っても人並みは食べますが)食欲に任せて沢山食べると気持ち悪くなるのが、当たり前のはずだと思いつつも不安です。
「お医者さんにみてもらって下さい」というのが当然かとは思いますが、例えば胃がんの初期症状が、普段は何ともなくとも、体調を崩した時に現れやすい、などという事があるものでしょうか?それとも最近そんな風邪が流行っていますか?
差し障りのない範囲で結構ですから教えて下さい。
ヴォメックスさんご質問ありがとうございます。
一般に切除が難しいくらい進行した癌や癌が再発した場合、腫瘍熱と言われる熱が出ることがありますが、胃癌や大腸癌の初期症状として38度以上の熱が出ることは希であると思います。
胃癌を疑うよりは他の発熱を起こす病気を考えた方が良いと思います。
熱が3週間以上続き原因が簡単に特定出来ない病態を“不明熱”と言いますが、不明熱の原因をよく調べた場合、感染症(腹腔内膿瘍、肝膿瘍、肺膿瘍、肺結核)、悪性リンパ腫、膠原病が診断されることがあります。
やはり放置はせず検査を受けられる事をお奨めします。お大事にしてください。
2008-07-04 | 1215149599
胃カメラ (質問者:ようこさん)
他院で胃潰瘍と診断され現在薬で様子を見ています。
もし、そちらの病院に行った場合初診でも胃カメラを行って頂けるのでしょうか?
ご質問ありがとうございます。
胃潰瘍のため薬で治療中とのことですがヘリコバクター・ピロリは検査をされましたか。
潰瘍の治療はピロリ菌の有無で大きく異なります。ピロリが陽性であれば除菌が標準治療になります。
また、胃内視鏡の件ですが、当クリニックは当時検査や緊急内視鏡にも対応しており、食事をしないで来ていただければ検査は可能ですが、予約者の有無やその他の検査でお待ちいただくことがあります。電話にて来院時間等を確認いただければお待たせする時間が短く出来ると思います。
2008-04-11 | 1207896946
4度の除菌に失敗してます (質問者:せいこさん)
過去4度ピロリ菌の除菌に失敗しております。掛かりつけの医師には、これ以上手立てがないと言われました。以前にテレビで内視鏡によるピロリ菌除菌を拝見しましたが、そちらの病院では具体的にどのような治療で除菌をされるのか、また費用はどのくらい掛かるのか教えてください。
せいこさんご質問ありがとうございます。
前医の先生からこれ以上手立てがないといわれたということは現在保険適応である1次除菌(PPI+AC)プロトンポンプインヒビター+アモキシリン+クラリスロマイシン
2次除菌(PPI+AM)プロトンポンプインヒビター+アモキシリン+メトロニダゾールの2通りの除菌をされたということでしょうか。
現在、当クリニックでもこの2通りの方法に数%除菌率を高めるといわれるレバミピドを併用した除菌法を行っています。
(潰瘍がある方は健康保険で、自費では12000円、8000円)
テレビで見られたという内視鏡を使った除菌方については不勉強で存じておりませんが、現在3次除菌法としてレボフロキサシンやガチフロキサシンなどのニューキロノン系の薬剤が注目されています。
しかし、日本では膀胱炎や気管支炎などで使われることが多く、耐性率も50%位あるといわれています。また、抗結核剤や薬剤排泄ポンプ阻害剤の使用など様々な研究がすすんでいます。
せいこさんが除菌をしたい理由が潰瘍再発であるならば3次除菌法の治療効果が確認されるまでは通常の潰瘍治療を続けられるのがいいと思います。
2008-03-20 | 1205977626
ピロリ菌の除菌について (質問者:パライゾさん)
ピロリ菌の除菌を検討しています。
数年前に海外で、ピロリ菌の除菌をトライしましたが、翌年の検査で、再度ピロリ菌が認められました。
その後、除菌を行わず、現在に至っています。
潰瘍が無い場合は、保険対象外とのことですが、貴医院で除菌をお願いする場合の、費用の目安をご教示頂けませんでしょうか?
お手数ですが、宜しくお願い致します。
パライゾさんご質問ありがとうございます。
現在、保険適応になっているピロリー菌の除菌療法には(PPI+AC)プロトンポンプインヒビター+アモキシリン+クラリスロマイシン
による一次除菌とクラリスロマイシンに対する耐性菌などが原因で一次除菌が不成功になった人に対する二次除菌(PPI+AM)プロトンポンプインヒビター+アモキシリン+メトロニダゾールがあります。
パラゾンさんが海外で行った除菌がPPI+AC療法であった場合、再度PPI+ACで除菌出来る除菌率は20%前後とされています。
しかし、PPI+AMなら80%を超える除菌率が報告されています。
当院では1週間分薬で
PPI+AC:10000円又は12000円(クラリスロマイシンの量による)
PPI+AM:8000円とさせて頂いています。